心地よいダイニング。家具屋が考えるナチュラルアンティークのススメ

みなさんは「アンティーク」の本来の意味、ご存知ですか?

フランス語で「骨董品」という意味で、「製造されてから100年経過した工芸品・美術品」と実は定められています。しかし最近では、年数には特に捉われず、「良質な古い物」であればアンティークと呼ばれており、ヴィンテージなどとの境界線もかなり曖昧です。

そのくらい、古いもの自体に魅力を感じる人が増えていて、それもある種の文化と言えるのかもしれませんね。造りや材質など、良質なアンティーク家具は長く使えるだけでなく、じっくりと暮らしの質を高めてくれるのです。

そこで今回は、人気の「ナチュラルアンティーク」のススメを、アンティーク家具屋の視点からご紹介!また、コーディネートの際に押さえると良いポイントも合わせてお話ししていきますよ。

よく耳にする、ナチュラルアンティークってどういう意味?

ナチュラル志向の広がりは住環境にも及び、「ナチュラルカントリー」や「ナチュラルモダン」など、 既存のスタイルをより自然な形で中和した部屋づくりが理想とされるようになりました。

ただここで言う「ナチュラル」は、コーディネートの”雰囲気”としての意味合いが強いですよね。実際に住む側の視点に立ってみると、「ニュアンス」だけでなく、日々の使い勝手や過ごしやすさも考慮されたスタイルがとても大事なのです。

そんな暮らしを、使い心地が良いアンティーク家具でつくった空間こそが、本来の「ナチュラルアンティーク」と言えるでしょう。

ナチュラルアンティークの家具を主役にした、お部屋づくりのコツ

見た目のナチュラルさだけでなく、より自然に暮らせる家具を選ぶことが「ナチュラルアンティーク」のはじまりです。

今回は、日常的にみんなが集うダイニングにポイントを絞り、家具選びのコツをお話しします。「ナチュラル」「使いやすさ」「さりげなく華やか」を基準に、ピックアップしてみましたよ。

ダイニングチェアは座り心地も考えて選ぶ

ダイニングテーブルとの相性もありますが、特に座面まで木製で作られている椅子は、座り心地も気になるところ。教会で使われていたイギリスのチャーチチェアは、長時間座ることを前提に作られ、座面には「座繰り」という処理が施されています。

基本的にはとてもシンプルですが、背もたれの後ろに付いた聖書入れがいいアクセントになっていますよね。

基本はあくまでナチュラル。ダイニングテーブルはシンプルに

暮らしの真ん中にあるダイニングテーブルは、できるだけ「落ち着き」にこだわりましょう。脚部分のシルエットが優美なものは避け、北欧製の家具や、木の風合いが豊かな古材を使ったものなど、シンプルなデザインのものがおすすめです。

選ぶ基準はあくまでナチュラルに。ダイニングチェアとのバランスを見て、色味を統一させるとより一体感が生まれますよ。

食器棚や飾り棚は、枠取りや脚部分に遊びがあるものを

ダイニングテーブルとダイニングチェアで調和を取ったら、収納家具は、このように飾りがあるもので少し遊び心を加えてもいいですね。脚部分のシルエットや枠取りの個性が光る家具なら、レパートリーも豊富なイギリスアンティークの収納棚がやっぱりおすすめ。

たとえば、カップボードや飾り棚を選んで、お気に入りの器を配置したりしても素敵ですね。ただ、飾るものは背伸びをしすぎず、ティーポットや瓶詰めしたコーヒー豆など、生活感がほど良く感じられる陳列を心がけましょう。

部屋の雰囲気を作り上げる、天井照明使い

コーディネートの質をさりげなく左右しているのが、品のある小物使い。特に照明の電球の種類はもちろん、ランプシェードのフォルムでも、部屋の雰囲気は大きく変わります。

可愛らしさをプラスするのであれば、イギリスアンティークのフリル型のシェードがおすすめ。シンプルが好きなあなたは、昭和レトロなミルクガラスの照明などがぴったりですよ。

最後に

質を求めることで快適に過ごせる、ナチュラルアンティークスタイルのお話、いかがでしたか?

流行に捉われないデザインで、かつ使い勝手が良い家具は、一生付き合っていくことができますよ。ぜひ質の良いくつろぎ空間に挑戦してみてはいかがでしょうか。